ポケット

ポケット
  1. The Band Has No Name
  2. 旅立ちの標
  3. PURE – The Way I Go –
  4. EVERYDAY
  5. White Scene
  6. ネコのキモチ
  7. ミルク
  8. シュークリーム
  9. こころ
  10. 凡人
  11. メンバーによる曲紹介
  12. セカンドアルバム「ポケット」に寄せて


The Band Has No Name

作詞 金子大輔

真っ赤なバラ黒い靴 響くChaos sounds
俺たちはBand men お前のそばにいる

空の青さ樹々の光 神が地上に降りたもうた
今日も歌う言霊 瞳閉じて山登り

The band has no name 名前もなきゃ顔もない
But my child, no problem 金色メダル手に入れてやる

俺たちが歌うとき 樹々が悲しむとき
俺たちが歌うとき 樹々が楽しむとき

空には雲樹々には紅葉 神がバス停動かしてる
今日もビール飲みながら タバコふかす鯉のぼり

The band has no name 名前もなきゃ顔もない
But my child, no problem 金色メダル手に入れてやる


旅立ちの標

作詞 伊藤斉弥、金子大輔

手をのばし いつもの夢を追いかける
気がつけば ずっと遠く照らすライト
やめにしよう くじけたそんな日々もまた
一歩づつ 少しづつ 時を刻む そして

ああ 今以上にはるかな道を歩みゆく友よ 先は希望の街だ
旅に出よう一度は いとおしき者たちよ 空に育つ枝となれ

今日もまた 素敵な一日が始まる
みちばたの 名無し草も風にゆれる
旅立ちのしるしを 小さなポケットにしのばせ
背伸びして 力抜いて 前を向いて そして

ああ 今以上にはるかな道を歩みゆく友よ 先は希望の街だ
旅に出よう一度は いとおしき者たちよ 空に育つ枝となれ

ああ これからきっと誰もが 離ればなれになる
それぞれの想い胸に秘め
そう 忘れないでよここが ぼくたちの始発駅
同じしるし 同じ歌


PURE – The Way I Go –

作詞 邦仁&斉弥

正しいレールを歩んだのかい 「戸惑い」を背負いながら
涙と笑顔を繰り返す度 君の好きな君になる
「本当」ってもんがそもそもわからぬなら
大切にしたい「嘘」をただ信じればいいだろう

もしも僕が消え生き急ごうとも 何も変わらないだろう
けれど君が生きる「ぬくもり」と「喜び」になれないだろうか?
ねえ どうだろう・・・*

人の生きる「理由」は難しくて 周りがそれに意味をつける
それなのに僕らは何故だろう 「素直さ」ってなんだろう
感情ってもんがそもそも1つじゃないから
傷ついて悩んで忘れてしまうのだろう

Oh いつだってそう 誰だってそう いつ誰だってそう
Oh, The way I go そして

* repeat

誰かの為に生きること それすら偽なのかもね
だから僕は僕として ひたすらに君を愛す


EVERYDAY

作詞 邦仁&斉弥

今日も何気なく一日が過ぎて 僕は帰途につく
満員電車の雑踏でふと思う 将来のビジョンと現実とのギャップ
騒々しい世間の荒波は 思ったよりもなかなか手強くて
夢中でしがみついてるだけで 心は崖っぷちの一歩手前です
やるせなさだとかさみしさだとか そんなものは気の持ちようで
自分が自分であることに愛しく思える その瞬間がきっとあるはずさ
ゆき過ぎる街並は今も 変わらぬ活気で満ちあふれているから
さあ歩こうこれからの旅路を つまづきながらだっていいさ
一歩ずつ踏みしめて 
廃さぶ街の中うごめくグループワーカー
ゆずれぬ思いを持ちより日々は続くよ
ゆき過ぎる都会のしがらみを すぐになくすことは容易じゃないけれど
さあ歩こう 入り組んだ道のりを迷いながらだっていいさ 見極めて
ゆき過ぎる街並は今も 変わらぬ活気で満ちあふれているから
さあ歩こうこれからの旅路を つまづきながらだっていいさ
一歩ずつ踏みしめて


White Scene

作詞 邦仁&斉弥

目の前に広がる光り輝くSnow scene 街角をにぎわす鮮やかなイルミネート
遠くまで響く Oh winter song 人の流れに委ねて 歩いてゆく

かすみゆく記憶 見えない明日 今日も過ぎてゆく

プライドもぬくもりも深き底に鎮めて
もう戻れはしないと気づいたその日から
ただ今はこの胸を白い雪にとかして
ゆるしあえるように祈りを捧げる

足早に急いでバスに乗り込む人々 街角をにぎわす華やかに歩みゆく群衆
脳裏をせつによぎる Oh past time 淡い夢を追い続けてた日々

おぼつかぬ予感 まといつく不安 今日を生きてゆく

今以上これ以上失いたくないから
ゆれる思い隠すよ 吐息舞う夜に
ただ今はこの胸を白い雪にとかして
ゆるしあえるように祈りを捧げる


ネコのキモチ

作詞 金子大輔

白いシャンデリアの光の中でじっと動かずに 白鳥の背中 見つめている
青い換気扇の大きなはねでずっとまわってる 人々の息吹 感じている

からまるつるに足を取られて 赤いれんがに身体ゆだねて
何を見てるの? きみの大きなその瞳

ネコのキモチ わかるかい? 夢の中で 呼んでいる
きみはまぼろし ぼくもまぼろし むらさき色の きみを捜す

あわい幼顔のうわめづかいで やっとわかったよ あさはかなぼくの 勘違い

アドレスブックたまに広げて 夢の続きを未だ夢見て
気づいてるよ きみに翼があることを

ネコのキモチ わかるかい? 夢の中で 呼んでいる
きみはまやかし ぼくもまやかし むらさき色の きみを捜す


ミルク

作詞 金子大輔

パジャマを着ると いつもと違うよ
スカートばかりの 手のひら越えて
バナナの都 最後のクジラに
祈り捧げよう タマネギ添えて

ぼくは追いかけよう はちみつを
ぼくは求めよう 頭の上の蛍光灯
そして始まる2人 青い冬から放たれて
このまま眠ってしまえたら

サービス満点 それでもいいんだ
隠し持ってるの 足の裏の裏
ぼくは追いかけよう あしあとを
ぼくは求めよう 今ここにあるすべての・・・

そして始めた2人 寒い夏へと向かってく
このまま終わってしまえたら
いつも2人は素敵 長い季節を飛び越えて
このまま歌っていられたら


シュークリーム

作詞 金子大輔

雨上がりいつもの道を歩いてる君と
久しぶり君と会えてうれしいよぼくは
空が少し晴れ晴れとしてきた おひさま顔を出してるほら
君はかさをつえ代わり くるくる回るよぼくもつられて回る
メリーゴーランド

あれ見てよ大きな虹と 指をさす君が
大きなあれはすごいぞ 騒いでるすずめ
いつも虹をこうやって2人で見れたらいいなと思うんだけど
君とぼくを締め付ける離れてとぎれた青いガラスの炎
見つめて

こぼれそうな 黄色い花の壁つたい
君とずっとここにいるために ぼくはやってきたんだ
あの虹に腰掛けよう あの雲を食べてみよう
2人で食べるシュークリーム ほんのり甘い

朝起きていつものようにベルをうつ君に
アイタイナ ゲンキシテル? 近づいた2人
ベルもテルもフォトも みな遠距離恋愛乗り切るための方法
君の心がっちりとつかんで歌うよ ぼくの心の歌を
It’s シュークリーム song!

人はこう言う 世間は甘くはない
君は遠くにありて思うもの それじゃ納得いかない
あの虹を渡ろう ルリラ靴なんていらない
君に届けるシュークリーム ほんのり甘い


こころ

作詞 邦仁&斉弥

何かが足りない様だ あふれる涙まで乾いていく
すべてに気づいてるさ くずれた誠実も生きるすべも

Ah 流されていく Ah むしばまれてく
ささいな理由もありゃ救われるのかい?
現代社会を恨みはしない 環境も悪くない
きっとそこにあるのは心だけ

何処まで続いているの 失望やとまどいや悲しみも
答えが「楽しく」なら こんなにも人は生きられないだろう?

Ah 何処へ行けばいい 「好きなように」ってなに
本当に見つかるの その答えも?
Ah そばにいてほしい ただそばにいてほしい
すべて忘れたときにそばにいてほしい

今心はあなただけ
今心はあなただけ

どこかで矛盾を抱えながらも
バランスよく人は生きるの

Ah 何処へ行けばいい 「好きなように」ってなに
本当に見つかるの その答えも?

Ah そばにいてほしい ただそばにいてほしい
すべて忘れたときにそばにいてほしい

今心はあなただけ 今心はあなただけ
今心はあなただけ そう、心はあなただけ


凡人

作詞 金子大輔

インターネットの通販 料金前払い
品物が来て箱を開けてみる 空だった

20歳になって一人でバーへ行く 超ドキドキ
ビール一杯でお会計は しめて20万円

結婚間近彼女の父親 緊急入院
金を渡すと次の日にとんずら サギだった

だまされてやるお前に だまされてやるあなたに
俺の金はみな君のもの だまされてやる

 

作曲  邦仁&斉弥(1-6,8-10),金子大輔(7)


恒例

メンバーによる曲紹介

  1. The Band Has No Name
    バンドらしさを出そうとして作った曲。伊藤斉弥初のヴォーカル挑戦が裏目に出たか。実はラブソングなんです、とは作詞の金子大輔。ハウリングごめんなさい。
  2. 旅立ちの標
    このアルバム中もっともポップなメロディ。むちゃむちゃシンプルに仕上げた。あ゜forever!
  3. PURE – The Way I Go –
    サビの8ビートは力強さを出そうと試みた。うまくいっているかな。とってもピュアなラブソング。
  4. EVERYDAY
    花の虜シングル第2弾。この歌を聞いて共感できる部分があったらうれしいな。
  5. White Scene
    「アンニュイ」な詩。聞かせどころのハモリを失敗したのが痛い。この曲は冬にシングルとして出すつもりだったが、気がついたら桜が咲いていた。
  6. ネコのキモチ
    前半のけだるそうなヴォーカルに惹かれる。高さの限界に挑戦。調子がいいともっと高くてもOKらしい。
  7. ミルク
    伊藤斉弥初のギターソロ、金子大輔初の作曲、初めてのボンゴでのリズム。初物づくしの1曲。必聴!
  8. シュークリーム
    決して「黄色い花のキャベツだい!」ではない。金子大輔初の花の虜提供作品。なんか、50セントくらい音程がずれているが、それは機械の使い方がわからなかったため。メカに弱いという花の虜の弱点が露呈した形になった。
  9. こころ
    単なるラブソングではなく、いろいろな意味で、たとえば「生き方」としてこの歌をとらえてほしい。全員がもっとも演奏にはまれる曲でもある。「歌は心です」by斉弥
  10. 凡人
    このアルバムの最後に、楽しくやれる曲を入れようとして、この曲を作った。実にいい曲。楽しくやれるでしょう?この詩はみなさんにも心当たりがあるかもしれませんね。

セカンドアルバム「ポケット」に寄せて

1998.4.12 花の虜

 やっと念願のセカンドアルバムが完成しました。ファーストアルバムを世に問うてから実に1年1ヶ月ぶりのニューアルバムです。今回は録音機材のレベルアップを含む技術革新が行われました。音質が前回と比べ向上しているのがわかっていただけると思います。さらにこのアルバムは、伊藤斉弥、金子大輔がヴォーカルに挑戦したり、金子大輔が初めて作曲を試みたりなど、様々な方向性を打ち出したアルバムでもあります。しかし、メンバーの(バンド活動以外での)多忙さは相変わらずでした。それでもなんとかスケジュールを調整し、ここまでやってきました。予定よりも完成が大幅に遅れてしまいましたが、そのぶんメンバー一人一人の思いが凝縮されているこのアルバムを、ぜひお気に入りの1枚としていつまでも大切にしてください。このアルバムへの感想、意見などもお待ちしております。


名古屋の4ピースポップロックバンド